そういえば昨日、我が社に総務省総合通信局から立ち入り検査があったが、不発だった。
一般的に監督官庁からの立ち入り検査は、受ける側が検査合格する意欲があって初めて成り立つ。我が社のように合格してもしなくてもいいと思っている場合は検査そのものが成り立たない。
事前にファイルを2種類準備するようにと話しがあったが、そもそも私が話しを聞いていない。準備する気もない。
検査官2名はJR卯之町駅から2Kmを徒歩でおいでになった。やっぱりヒマなんだ。
中途半端でお帰りになった。合格でも不合格でもなかった。どーなるか面白い。
徒歩でまた2Kmを歩くそうだ。やっぱりヒマなんだ。
私があまりこの役所に協力的でないのは過去の裁判例ではっきりしている。いまの若い検査官はご存じないので平気で我が社においでになるが、10年ほど前なら、我が社に立ち入り検査など、とんでもないことだった。
判例タイムズ892号222ページから抜粋する。
事案及び理由
事案の概要(概要)
本件は無線機の販売等を業務としている原告会社が、同業者である被告が原告会社の業務を妨害して、その信用を失墜させようとして、原告会社の従業員と共謀して原告会社の顧客ファイルを盗み出し、監督官庁や業界団体を巧みに利用して原告会社を窮地に陥れようとしたとして不法行為を理由に原告白敷が慰謝料を請求した事案である。
こんな事件があった。ここで問題なのは「監督官庁や業界団体を巧みに利用して原告会社を窮地に陥れようとした」
という点なのだ。実際なーんと業界団体はこの時期に「一部会員による大量の電波放違反行為があった」とレポートを出し、当時の電波監理局監視調査課課長もこれを否定しなかった。(当然我が社は抗議をした)
まあ、この事件は競合会社の代表者と関連連中が「窃盗罪」で有罪になるなど我が社の圧倒的勝利で終わって、民事損害賠償裁判に元監視調査課課長も証人として来ていただき、ギタギタにさせていただいたことは言うまでもない。
そんなことがある。立ち入り検査においでになった検査官2名はこんな過去があることなど知るよしもなく私も協力する気などサラサラなくて、本当にお気の毒である。
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