総務省からお手紙が来た。配達証明付き。
立入り検査合格の証。なーんだつまらん。
でもまあ不合格になる要素はないので必然か。
つまらないので昔の同業者による業務妨害事件の顛末でも書く。
我が社が受注している案件が突然キャンセルになったり、他社が受注することが相次いだ。
やがて電波監理局監視調査課(当時)から呼び出しを食った。
「あなたの会社で電波法違反案件を多数確認していますので是正してください」
いきなり言われたので驚いた。「身に覚えがありませんが」と言うと、勝ち誇ったかのように数十ページに及ぶ資料を私に見せてきた。
なんのことはない、我が社の顧客リストだった。自分で作った資料くらいすぐに分かる。でもなぜその資料がここにある。
「うちの社内資料なので返してください」
「どんな経緯でここにあるのですか」
答えないし、資料を返すこともなかった。
アンポンタンの私にもやっと事態が見えてきた。誰かが我が社資料を盗みだして、それを元に業務妨害や違反申告をしている。
業務妨害は深刻だった。契約している案件までキャンセルとなって同業者が受注した。松山市内の同業者だった。犯人は見えてきた。
電波法違反案件はマッチポンプだった。我が社の元社員が違反した案件を自分でリストアップしていた。松山の同業者の配下として、自分で無線機業者を立ち上げていた。
被害金額が大きいので地元署に被害届を出した。なかなか相談には乗ってもらえなかった。単なる業界の争いに思われたのだろう。
ある日、コピー機の使用料金請求が来た。通常月の10倍くらいになっていた。
担当刑事に話したら乗り気になったようだ。我が社の内部資料が監視調査課にあることは当初から問題視されていた。当時は情報を盗むという概念がなかった。でもこうなったらコピー用紙、コピー代金の窃盗で行こうとなった。まあ、それくらい異常な数値でもあった。
こうして松山の同業者と我が社の元社員は警察の取り調べを受け窃盗罪で有罪となった。
不法行為が確定するとあとは民事で袋叩きにすることができる。
あまり反省のないことに、この時の賠償金で私はヨットを大型のものにした。ヨットの名前は「SEA RUNEER」 知らんなあ・・・本当に反省がない。
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