2017年3月14日火曜日

ザ多松ナイフ、再び出番

昨夜は派手に呑みすぎた。今朝は完全な二日酔い。

猟仲間からの電話で叩き起こされた。「お前さんのくくり罠にイノシシが掛かっとるぞ」

くくり罠は全部回収したつもりだったが、忘れていたものがあったようだ。林道沿いなので迷惑をかけてはいけない。急いで銃を手に現場に向かった。





でっかい牙のオスイノシシが、でっかい穴を掘っていた。すごい馬力だ。でもレミントンM700はもっと馬力があるぞ。


ひとりでトラックに積むのに苦労するかと思ったが、イノシシが掘り返した土手に後部を着けたら簡単だった。

いい位置をくくっている。それにしてもでかい足だ。

この捕獲に使用したワナは試作品だ。残念ながらパテントの関係があるので写真は出せない。


解体をするのでS選手やTさんを捜したがみーんないない。サトちゃん選手は遠い現場でお仕事中だった。




こうなったらひとりでやるしかない。

車庫に設置しているチェーンブロックの下までトラックを入れて、後ろ脚を上にしてY型金具で吊り上げた。二日酔いにはつらい作業だ。



巨大なダニが付いている。

ダニアレルギーの私にとっては恐怖の光景だ。

このくらい大きなイノシシは皮が恐ろしく堅い。犬が咬みついても歯が立たない。


手持ちのナイフで内臓を出そうとするが、まるで歯が立たない。いや、刃が立たない。

やむなく先日、シカを解体したあのザ多松ナイフをまた持ち出した。(本音は金庫にしまっておきたい)


シカを1頭、このナイフ1本で解体して水洗いしただけなのに、相変わらず凄い切れ味だ。軽く押し当てるだけで切れて行く。

今回はひとりでの作業なので先に内臓を出すことにした。


皮を首まで剥いだら、最難関の首を落とす作業。

シカの時もそうだったが、まわりの肉を切り分けて、首の気管なども切る。最後の軟骨部分でつながっているが、これも簡単に切ることができた。いつもはひとりが上部を押さえて、首の側を回して切り落とす。ひとりだから、このナイフがないと作業ができないところだった。

ここまでできたらあとは四肢を外すだけだ。

鈴ちゃんにお留守番をしてもらって昼飯に行こう。やっと二日酔いが抜けたけど、やっぱりウドンにしよう。

前脚を落として、肋骨下を水平に切って、半分にした。ひとりで作業をしているので小分けしないと重いのだ。

ロースを切り取る。

肋骨に沿ってナイフを入れる。ロースも大きい。



アバラを左右に切り分ける。

さすがに大型イノシシの肋骨は硬いのでオノを使った。

あとはこのナイフで切り分けた。





後ろ脚は重いのでぶら下げたままお肉部分を切り取った。

オスイノシシで痩せている。すべて犬の餌用にするのでアバウトな作業だ。


それにしても凄いナイフだ。結局、今回のイノシシもほぼ、これ1本で作業をした。

熱湯で丁寧に血を洗い落として本日の作業終了。ナイフが切れるとストレスなく作業ができる。

終わった頃には完全に二日酔いは抜けていた。さあ、今晩も呑もう。





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