2017年8月22日火曜日

知ったことか!

総合通信局監視調査課から電話があった。

この役所に限らず、お役人は権威付けをする気なのだろうが、低い声を意識的に出して会話をしようとする。気が付いている側からすると滑稽だ。

「おたくが代理人になっている免許人さんに電波法違反がありましてね」

「ふーん、それがどーした」

「えー!おたくが代理人となってるんですよぉ」

なんだか声が上ずってきた。意表を突かれたようだ。一般的に通信機器業者は総合通信局は監督官庁だし、まして監視調査課は違反摘発の係りなので平身低頭をする。

でも我が社は関係ないもんね。違反してるのは免許人であって、我が社ではない。知ったことではない。

「簡易無線局をお使いなのですが、指定周波数外を使っておいでなのです」

この会社が使っている無線機はVHF・CRで9波の使用が可能だ。10年ほど前、最初に免許申請したときにミスがあったようだ。申請書に9波書くところを1波しか記載がなかったみたいだ。だからそれ以外で通信すると違反だそうだ。

実際に申請作業をする協会のタイプミスだろう。でも簡易無線の周波数は逸脱してないし、違反だなんて騒ぐ問題でもない。重箱の隅っこつついてどーする。

「で、なんで我が社に電話してくる」

「免許人さんが御社にすべて任しているとおっしゃるんですよぉ」

「そんなこと知るか」

バカバカしくて笑ってしまう。じゃあなにか、サツは私がスピード違反したら、乗ってた車売ったディーラーに電話するのか?

「これからどーしたらいいんでしょう」

「知るか!」


国家公務員の劣化は先の国会で国民周知のこととなったが、地方でもこのザマなのだ。



こうやって、この役所はちゃんと無線局の免許を取っている人や会社をいじめる。いじめる根拠が簡単に入手できるせいだ。





今回問題となっている簡易無線VHF・CRの9波のうちの何波かは、違法であるGarmin社製GPSドッグマーカーが使用して混信を与えている。デジタル方式なので受信している側には何の混信か分からない。それを避けるために別の周波数を使うことになる。


Garmin社製GPSドッグマーカーは国内技適を取得できないから使うだけで重大な電波法違反だ。出力2Wも出ている。合法機種であるフルノ製ドッグナビは国内規格に準拠するため1W出力だ。当然に性能に差が出る。違反機種と性能を競うというバカげたことになっている。

これを取り締る唯一の監督官庁である、総務省総合通信局監視調査課はまったくこの取り締まりをやらない。理由は簡単だ。免許を取っていない(取れるはずもない)ので使用者が特定できないからだ。免許がないと「指導・監督」ができないのだ。


もうバカバカしくて納税意識が薄らいでしまう。いいかげんにちゃんとした仕事をしてほしいものだ。



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