でも昼前にS選手とサトちゃん選手からお電話です。「犬の散歩だけでもさせよう」と言うのです。
津島町は晴れ渡っていました。これなら山に入ることができます。
「匂いが全然ないねえ」と無線で話していると、10mほど上でQちゃんとMOMOちゃんが派手に吠え出しました。大型イノシシと喧嘩をしているのが見えます。イノシシは逃げません。大型なので犬など恐ろしくないのです。
銃に装填しようとポケットから弾を出すと、散弾の7.5号が出てきました。クレー用や小鳥撃ちに使う弾です。手袋をしたままなので、再度ポケットからスラッグ弾を出す時間はありません。幸い弾倉にはスラッグ弾を入れています。自動銃なので1発目を撃てば、2発目からはスラッグ弾が出ます。
イノシシは私に気がついて、こちらに向かっています。チャンスです。10mの距離で発砲です。もちろん散弾では威力はありませんが、音に驚いて逃げ出しました。そこに向かって2発目を撃ち込んだのですが外れです。ヘボです.。
S選手の愛犬、ブチ君も駆けつけてきました。3頭で咬み付きます。イノシシは3頭と格闘して振り切っては逃げますが、すぐに犬たちが追いつきます。
やっと私も見える位置まで追いつきました。
3頭が絡んでいます。でも大型なので犬を1頭ずつ放り投げるようにして振りほどきます。
3頭が外れた瞬間を狙ってスラッグ弾を首筋に叩き込みました。即死です。
実はこんな時のために7.5号の散弾を1発だけポケットに入れていたのです。犬が絡んでいても銃口を押し当てて撃つのです。これなら跳弾にならないのです。
巨大な牙を持ったオスイノシシでした。
Qちゃんが後ろ足を少し切られています。その他の犬は大丈夫でした。
山から林道まで引き出すのがたいへんでした。3人でヒーヒー言ったのです。
3人がかりでやっとトラックに積み込みです。
フォークリフトで吊り上げて解体作業です。
お湯をかけて毛を抜く方法もありますが、面倒なので皮を剥ぐことにしました。
我々は毛のかわりに手を抜くのです。
こんな時、ひとりが左利きなら作業が楽です。左右に別れてお仕事ができます。うまい具合にサトちゃん選手は左利きです。
サトちゃん選手、なんと解体作業にザ・タマツナイフを持ちだしてきました。大型イノシシの解体作業は切れないナイフでは作業ができないのです。
もったいないと言うのですが、
「こんな時に使わないでどうする」
と言います。
これがまあ、あきれるほど切れるのです。
この小さなナイフ1本でほとんどの作業をサトちゃん選手ひとりでやってしまいました。
あまりにナイフが切れるので作業が楽しいのだそうです。
皮を剥いで首を落とすのもこのナイフだけです。内臓を出して、四肢切断もこれでやりました。さすがに世界一のカスタムナイフメーカー、多松国彦作です。
恐るべし、ザ・タマツナイフ。
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5 件のコメント:
おめでとうございました。
コチラも久しぶりに、ワナの止めさし以外で、イノシシを仕留めました。
sukumo,tateda masahiro
年明けの素晴らしい獲物ですね!最近、くんちゃんも絶好調のようです。えぇ感性でナイフ作ってます。
また宿毛にも遊びに来てください。
お久しぶりです。大型を久々に獲りました。
こちらのメンバーと宿毛に行く算段をしております。よろしくお願いします。
ブログを楽しく拝見しています。確か私と同じウリカを使用されていたと思いますので、弾倉に装填されておられる場合は、用心金の前側にあるキャリアーストッププッシュボタン(部品番号A6)を押すと弾倉から機関部に実包が移動しますので、ボルトハンドルを引けば薬室に装填されますので、お試しください。
コメントありがとうございます。おっしゃる通りです。その操作方法は理解しています。
ところがイノシシ(シカ)猟の場合、冬場の山中を歩くもので手袋(豚革)をしているのです。そのボタンが押せないのです。7.5号を撃って2発目に期待をしました。(外れましたけど)
ウリカはこんな時、7.5号でも回転するいい銃ですね。頼りにしています。
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