2019年4月15日月曜日

特許申請断念

いつもお世話になっている特許事務所から連絡があった。

2年ほど前に特許申請した件が、審査申請可能となった。特許はある期間、公示して他の人から異議がなければ出願審査申請となる。ここまで来るとプロが申請しているので成立の確率が高い。

しかも零細業者には2/3の補助金があるので、あとほんの数万円で特許成立となる。


でも、この件は残念ながら申請しないことにした。理由は、このワナでは獲物が獲れないから。特許はアイデアなので、実際に獲れるかどうかは問題外。でも、特許が取れても獲物が獲れなくては意味がない。

画期的なアイデアと思って特許申請した。でも現物にこのワナを仕掛けて様子をみたが、まったく獲れなかった。踏んでも空ハジキとなる。1回でも獲れればいいが、100%獲ることができなかった。

特許申請したアイデアは、スプリングを使わないくくりワナだった。アタマの中ではうまく動作したが、現実はまったく甘くなかった。そんなわけで今回は撤退。高い授業料を支払った。獲れないワナは意味がない。

特許申請時には、説明文書やイラスト作成費用など多大な費用が発生する。(数十万円)ここで挫折すると、その費用が無駄になる。

ここまできたので獲れないことを承知で申請する方法もある。そして特許製品として販売する手法があることは承知している。そんな商品を実際に購入してヒドイ目に遭った方も知っている。

我が社は自分で設置して、実際に獲れることを確認してから商品化する。時間がかかるがこの方法が嘘のない商品作りだと思っている。


このところ、自分ではワナ免許すら持っていないのにワナ用品を販売する輩が多い。

少し気をつければ分かるのに、海外業者から購入して「しまった」と嘆く方がいる。安全装置だの、法定用具の知識がまったくない海外業者から、安いからという理由だけで購入して失敗する人には、あまり同情しない。


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