2018年2月15日木曜日

吸血鬼になった。

主治医の出身大学教授が野生イノシシのウィルスを調査しているそうだ。

以前から協力を依頼されていた。検体採取キットが揃ったので病院に来てくれとのことだった。



注射器だの、採血した分を冷凍保存する容器を渡された。

採血方法も定めてあって、心臓の血液が必要だそうだ。難しいねえ。なぜって、ハンターは捕獲したら最初に心臓を切り開いて放血する。

10頭分の検体が欲しいそうだ。まあ、なんとかなるだろう。


肝臓も必要だ。量のことが書いてあるが難しすぎて分からん。医療用語で書いてある。とにかく容器いっぱいにすればいいのだろう。焼肉屋でも、レバーは人数分以上注文することにしている。



Tさんちに行ったら午前中に大型イノシシを解体したあとだった。

「肝臓ならあるよ」

「心臓の血とセットじゃないとダメだがね。心臓はどこだぁ」

「はぁと」はきれいに血抜きされて、犬が食べる寸前だった。ダメだ、こりゃぁ。


お肉を犬用にもらってしまった。喜んだのはQちゃん、momoちゃん、鈴ちゃんだ。


そんなわけでしばらくは吸血鬼になる。ご近所でイノシシ捕獲された方、連絡をよろしく。ヨットクラブ・狩猟班のみなさんも捕獲できたら、殺す前に電話してね。注射器持って行くから。




ずいぶん前に、某女子大女性教授の「ボラメの研究」に付き合ったことがある。

食文化の研究だった。「雑煮ダシをボラメで取る」というエリアがあって、このボラメがどうしても何なのか分からないということだった

面白いので調査に付き合った。

驚くことにボラメは、エソの幼魚のことだった。成魚エソは肉食魚でトローリングなどでしか捕れないが、幼魚時は網で大量捕獲が可能だったのだ。

これをきっかけに、ボラメとエソが同一だと分かった。それまでは別物と思われていた。





多少なりとも、こうして知的好奇心を刺激してくれるイベントに参加できることはうれしい限りだ。







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