草木が濡れているので山中を歩くとずぶ濡れになります。でもS選手は来週、家族旅行なので山にいけるのは今日だけです。無理をしても行くと言います。
私も付き合うことにしました。ふたりだけの出猟です。
林道を歩いているとMOMOちゃんが獲物の匂いを取ってダッシュします。
すぐに獲物を発見して吠えますが私に獲物は見えませんでした。
その後、何度か獲物を発見して吠えますが、広い山中に猟師がふたりではうまく発砲に至りません。こんなものでしょう。
MOMOちゃんが山中の一箇所でウロウロして戻ってきません。
お弁当を食べて待っていると泥だらけになって帰ってきました。タヌキの穴を掘っていたのです。もう見事に全身泥だらけです。
猟場の近所に犬が入ることができる温泉があると聞いていました。
このさい、S選手のブチ君、我が家のMOMOちゃん、Qちゃんの慰労ために、「いぬおんせん」に行くことにしました。
MOMOちゃん、明日は抜糸で、獣医さんちに行くのです。泥だらけのまま行くわけにはいきません。
愛媛県愛南町の、「山出温泉」(やまいだし温泉)です。
(リンクのページを見て分かる通り、「山出」にフリガナすら打ってありません。町営施設の悪い例の見本です。現場もやはりサービス業意識欠如の惨憺たるものでした。我々が使っているところを見て職員が、使用料金を支払っているかと訊くのです。鍵を出してくれて使う設備なのですよ)
猟場からは15分くらいです。
温泉に着くと、「ドッグラン施設」の看板はありますが、「いぬおんせん」のことはどこにも表示がありません。
受付で尋ねると確かにメニューには、「ワン温泉」という項目があります。設備もあるそうですが、このところまったく利用者がいないので受付の若い美人女性ではどうしたらいいのか分からないそうです。
ベテラン社員さんを待ちます。
やっとベテランおねいさんが受付登場です。有料だそうです。金額を聞いてびっくり。1頭目が1,800円。2頭目から追加800円だそうです。
あのー、この温泉の人間サマの利用料金はたしかひとり500円のはずですが・・・
乗りかかった船、パンツを脱いでしまった風呂です。こうなったら入るしかありません。なけなしの財布をはたくと、やたら難しい書類に記入を求められます。その後、やっと鍵を貸し出してくれますが、場所も使用方法も教えてはくれません。
やっとたどり着いた「いぬおんせん」は単なるシャワーでした。
ふたつ湯船があって、ここにお湯を張って犬を入れてもいいそうですが、湯はシャワーからしか供給されません。
S選手とふたりでお互いの犬をシャンプーしながら、
「こうなったら、ここにお湯を張ってオレ達も入るか」
と言ったのですが、ここって周囲から丸見えなのです。S選手は自慢の大砲なので見られても平気ですが、私は小銃です。やっぱり恥ずかしいです。
帰りに会員証を作っていただきました。また書類を書かされたのです。
次回からこの会員証を見せても、殘念なことに利用料金は同じだそうです。じゃあ、何のため?
これでは利用者がないのもしかたがないです。
設備利用の最中に別の職員が、「使用料金を支払っているか」と訊くなど、不愉快な場面もありました。だって、ここには鍵がかかっていて、受付で支払いの後に鍵を出してくれるのです。テッポ持ってなかったら怒鳴るところですが、テッポ持ちは紳士でないと銃を取り上げられてしまうのです。
猟師のおっさんふたりが猟犬をシャンプーすることなど見たことがないので職員さんも驚いたのかもしれません。でも使っている側は不愉快です。
ずいぶんとトンチンカンな山出温泉の「いぬおんせん」でした。そもそも人間サマより高いという使用料金設定の段階で間違ってます。
施設の鍵をみると、「いぬおんせん」ではなくて、やはり「ワン温泉」のようです。
お金があり余って税務署にむしり取られそうな方と、理不尽な対応をされても黙って耐えることが大好きな体質・趣向の方が行くべきワン温泉であることをレポートいたします。
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