いまは何でもネットで買える時代ですが、双眼鏡などは現物を見て(実際に使ってみて)購入したい製品のひとつです。
今日は朝から雨なので、松山市まで買いに行ったのです。
双眼鏡はカメラ屋さんで売っています。
いつも行く巨大カメラ屋さんに行ったら、なぜか店舗がありません。移転でしょうか、撤退でしょうか。
しかたがないので幹線道路に添ってドライブして、やっと量販店を発見しました。
「双眼鏡を見せてください。防水で8倍のものです」
目的は、はっきりしているのです。ヨットで使うには8倍でも倍率が高すぎるくらいです。たまには山でも使う予定なのです。
防水で8倍の製品はNikonのモナーク 8×36 しか在庫がありません。もう少し口径が大きいものが欲しいのです。
「これが当店でいちばん高い双眼鏡です」
28,000円です。そんなバナナ・・・ 双眼鏡は目視より,よく見えないと意味がありません。安物はダメです。口径50mm以上は欲しいのです。
「もうちょっとマシなものはないの?」
店員さんは驚いています。あまり高額な双眼鏡を購入する人は数少ないようです。これ以上の製品は取寄せになるそうです。それだったらネットで購入するのも同じことです。
試しにこの双眼鏡を覗いてみると、あれまあ、値段のわりにはよく見えます。(見える気がするのかも・・・)ポケットには○○万円あるのですが、余った予算は呑むことにして、もうこれに決めました。すぐに安易な道を選択するのです。
私は車で移動時はいつもエアバンドと消防・救急波、船舶国際VHF通信を受信しています。ここに眠たい人はいないからです。キビキビした通信を聴いていると、こちらまでシャキっとします。
「松山タワー こちらANA。いま離陸したんだけんど、バードストライクやっちまったぁ。ランウェイみといてんかぁ」
こんなことをパイロットが言ってるのが聞こえました。もちろん通信は英語ですが、私の同時通訳です。飛行機と鳥がぶつかることをバードストライクと言います。
近くです。新しい双眼鏡を持って空港まで行ってみました。車が滑走路に入って調べています。飛行機からの落下物がないか点検をしています。自慢の双眼鏡で見ると、この空港付近はカラスが多いようです。
こうしてすぐに空港に行くのは以前の成功体験があるせいです。(性交体験ではないのだよ)
私はNHK松山放送局・某カメラマンの子分だった時期があります。彼は個人のデジタル・ビデオ編集の草分け的人物で、高性能パソコンを駆使して実際に放送に使っていたのです。私はいつもデジタルビデオカメラを車に積んでいました。
ある日、今日みたいに松山市内を走っていたら、同じように離陸時にバードストライクをやって双発機の片方エンジンが停止したのです。大阪行きの機体でした。松山市上空を旋回しながら、このまま大阪にいくか松山に下りるか検討をしているのです。
さっそくこのカメラマンに連絡をすると、(その時、彼は東京に転勤になっていたのです)、すぐに作戦会議です。
「松山に下りるようだとお前さんが着陸時を撮影しろ。大阪に行くようだったら時間があるのでNHKが撮る」
この時は大阪まで片肺で行くことになりました。
大阪・伊丹空港への片肺着陸風景はその日のトップニュースになったのでした。(ジェットエンジンなので片肺かどうか見ても分からないのですけどね)
私にはスクープ賞として数万円の賞金が出たのです。(すぐに呑みましたけど)
今日はなんの問題もなく飛行を続けて、滑走路もすぐにオールクリアになったようです。よかった、よかった。
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