相変わらず満席です。儲け過ぎだよ、オヤジ。
カウンターに座ると、「共食いでもするか」と水槽で泳いでいるハゲを捕まえて薄造りにしてくれました。もちろん、たっぷりのキモを添えてくれます。
くやしいけど美味いです。
「オレも最近はハゲ漁師でね」と自慢をしたのです。でも薄造りにできないです。フグみたいに見事な薄造りで皿に盛り付けるのはやっぱり職人技です。
刺し身包丁ではできないけど、ザ・タマツナイフでなら切れるかもしれないと思ったのです。でも使いません。もったいないですもんね。
黙って座っていると、イカ、ヒラメ、貝、トロ、ウニの順に握りが出てきます。締めはバッテラです。オヤジは食べる順にもこだわりがあって、食べないと次を握ってくれません。カウンター席のいいところです。
どうやら淡白な味のものから濃厚なものへと順を追ってるようです。いつもはアナゴが〆ですが、今の時期、いいものが入らないそうです。
カウンター前からは少しずつ水が落ちています。これで指を洗いながら手掴みで食べます。古いスタイルですが、カウンターが回るよりはずっと風情があります。同行の女史は箸で食べます。これもありです。
水は客のリクエストで出すようです。常連さんが座っていたので先に出したようです。出ていない時は私も、「さっきチンチン触ったので水出してよ」とお願いします。
隣の席の会社員ふたりが、ウニとバッテラに醤油を付けて食っているのを、目ざとくオヤジが見つけて、「馬鹿野郎、味が分からなくなるじゃないか」と言ってます。
この店はまことにルールが厳格なのです。
確かにウニは塩味、バッテラは酢とサバの味を感じて食うと美味いのです。
このところオヤジに洗脳されつつあるワタクシなのであります。
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