2014年10月28日火曜日

読書

久しぶりの読書です。

尊敬する小泉武夫センセの、「猟師の肉は腐らない」です。

小泉センセは発酵学の権威で、時々TV番組などでも拝見します。そんな時はたいへん紳士ですが、お書きになる本は過激な場合もあります。


「絶倫食」などという、タイトルを見ただけで飛びついて買ってしまった本などもお書きになっています。

もちろん私はメモなど取って熟読しているのです。



この「猟師の肉は腐らない」は、猪狩義政さんという猟師と、小泉センセの合宿生活のモノガタリです。電気も水道もない猪狩さんちに酒持って呑みに行くお話しです。

たいへん巧みな筆運びなのでドキュメンタリーと思う読者もいるでしょうね。

そうするとたぶん、見送りに銃を2発撃ってくれただの、夜間に銃を撃つシーンがあるので、「違反だ」なんて言う輩が絶対に出てくると思うのですが、これは、「小説」です。猪狩さんというイノシシ猟師が、村田銃と最新式のベレッタ・ウリカを持ってるんですよ。イノシシのお肉が1Kgあたり4,000円で売れています。数十年前のことですね。


虫を食ったり、ドジョウを食ったり、ハチを食ったりです。これも少し前までの日本の食文化です。肉の保存には煙や灰を使うのです。



実は私の周囲にも猪狩さんみたいに、電気も水道もないところで生活なさっている方がいらっしゃいます。猪狩さんは、「ターザン」と呼ばれていますが、私の知っている方は、「仙人」です。


「仙人」は最近、プロ猟師である私の叔父の手伝いをして罠を仕掛けたりしています。たいへんに頭脳明晰な方なので、我が社の罠の欠点を指摘なさいます。獲物が踏み板の端を踏むと空弾きするとおっしゃいます。


ありがたいアドバイザーです。でも罠屋は、「そこをうまく踏ませて獲るのがウデでっしゃろ!」と言い逃れるのです。獲物は木の根や石は避けて歩きます。この習性を利用して踏み板を踏ませるのです。理屈では分かっているのですが、実は私もまだまだ未熟です。









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