猟期は15日で終わってしまったが、当エリアの有害獣駆除期間は月末まである。新年度は4月1日からまた駆除が始まるので、実質365日連続出猟が可能だ。
旅行や雨などで2週間山を歩いていない。今朝は久々に装具を準備した。GPS装置を充電して、ナイフ・ワイヤーカッターを装着する。無線機はひとりなので不要だが、やはり持参する。
一銃一狗の狗は鈴ちゃん。
イノシシが怖い小型犬だが、昨夜momoちゃんに虐められていたので、「イジメるやつは連れて行かない」と宣言をした。犬は人間の言葉をほぼ理解しているので、今朝はトラックに飛び乗った。置いていかれるmomoちゃんはシュンとしている。
海抜ゼロメートルの三瓶町までトラックで下って、標高400mの宇和町までの登りを狩る。急峻な斜面が続く。300mほどの位置に旧鉱山跡があった。
なにを掘っていたのだろう。狭い尾根に石垣で築いた平地があった。10坪ほどの広さだ。ここに小屋を建てて掘削したんだろうな。
ここで休んでいたら100mほど離れていた鈴ちゃんが吠えた。
装填して獲物を待つ。30mほど下を隣の谷から私のいる尾根に向かって大型のオス鹿が疾走してきた。
尾根に登ってくるまでは岩場があってよく見えない。尾根まで来たら撃つことにして待った。
すぐに3段のツノを持つ大型オス鹿の全身が見えた。距離50m。体の真ん中を狙って発砲した。外れた。なんで?
自動銃の再装填を待って2発目発射。再装填の僅かな時間がやたら長く感じる。また外れ。3発目を撃つことはできなかった。鹿の全力疾走は速い。
念のため2発を薬室に補給した頃に鈴ちゃんがやっと来た。それで分かった。鹿は速い。50m先を真横に横切る鹿をモロに狙って撃ったのでは当たるはずがない。スラッグ弾は思っている以上に弾速が遅い。
いつも一緒に猟をするランニングターゲット選手達なら、狙い越しが分かっているので当たっていたよなあ。残念。
ひとりであんな大型鹿を撃っても回収できないから、外れてよかったよ、と鈴ちゃんにイイワケをしながら帰宅した。それにしてもヘボだ・・・