変な病気ではありませんよ。
山刀です。狩猟用鉈です。簡単に言うとナイフです。
当地方の古老は、こんな猟用ナイフを、「サッカン」と呼びます。不思議なネーミングです。正直なところ、つい最近まで、「サッカン」と言われても何のことだか分かりませんでした。
この辞書によると、四国西部地区の山刀の古語的表現のようです。
中身は山仕事用の鉈鎌を少し尖らせただけのものです。山歩きをするとき草木を切り倒したり、獲物を解体する時に使います。叩き切るために重量があります。私は山中を歩くときに木を切ったりしませんので、(先を急ぐのでそんな手間なことはしないのです)もっぱら解体用に使うことになりそうです。
イノシシとの格闘用に作られたものではありません。ヒルトがないのです。これで格闘すると自分の指を切ってしまいます。
タマツナイフ様より画像を借りました。 |
ヒルトとは右写真にあるように刃先に指が行かないようにガードする金具のことです。
私はイノシシ猟を始めた頃に、ヒルト無しの猟鉈で犬と絡んでいるイノシシと格闘して派手な怪我をしたことがあるのです。
よく包丁で殺人を犯した犯人が手を怪我しているのも同じ理由です。
ヒルトがないと刺した時に力が入り過ぎで刃先まで指が出てしまうのです。相手は反撃するのですから必死になるのです。包丁で人を刺すのは危険です。自分も怪我をします。やめましょうね。
ザ・タマツナイフの多松氏が制作なさるファイティングナイフに立派なヒルトがあるのはこんな理由もあると思うのです。
もらったサッカンは、桜の皮を剥いで組み合わせたものを鞘の表面飾りにしています。これが値打ものです。強度もあるのです。
今やこうして皮を剥げる大木の桜の木はありません。(公園などの桜を剥いだりしたら犯罪です)
こうして編みこむ技術を持った人もほとんどいません。
夕方、シマちゃんの飼い主宅に行ったのです。叔父です。
この叔父がくれたのです。
「もう猟をやめたんだから、お前にやる」
もう1本、いいのがあります。もう少し細めで、中身は日本刀がベースだそうです。まさに上記リンクの辞書の通りです。
「これはもうしばらく手元に置いとくよ。ケンカ相手は刃物持ってるしなあ」
台所で包丁を持った叔母が、キッとにらんだのであります。おー怖ぁ。
ところで、シマちゃんの犬小屋の向こう側の車庫に上記写真のサイドカーがあるのです。バイクは、「バルカン1500」です。
サイドカーはイギリス製のなんとかを国内ビルダーがセットしています。この業界の方々は、「フネ」と言います。
サッカンよりバルカンがいいと思うのは無理もないですよねえ。
でもこのバルカンは、親戚の甥っ子(正確には従甥)のものになりそうです。現在、高校生ですが整備士を目指しているのです。残念なことに私はバイクは50ccしか乗れません。1450ccも足りません。残念!
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1 件のコメント:
良いケースに入った「サッカン」ですね。
口金をヒルト-サヤ付に交換すると、イノシシとの戦いに使えますよ。
ビッグバイクは、甥っ子(従甥)さんに、レンタルしてもらえるように、交渉するのが一番良いと思います。
確認用画面が数字だけになり、楽になりました。
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