2013年6月17日月曜日

試験合格

写真は三日間も通学した「海技学校」です。

私は最終学歴が大学中退なのでFBなどでカッコ悪いのです。これからはこの学校にしようかな。「海技」学校はいい感じですもんねえ。「性技」とは違いますぜ。

ホテルからスクルーバスで毎日通学したのです。園児になった気分です。

二級海上特殊無線技士資格を習得しようとなさる方々は、私を除いて全員プロでした。本船乗りさんばかりです。国際VHF無線機は大型船にしか積んでませんので当たり前です。

海外に行く辛坊治郎さんは同じような講習会で一級海上特殊無線技士資格を取得されたそうです。スポンサーメーカーが講習会を開催したみたいですね。一級は英語による通信と衛星通信が入ります。TV中継のために必要だったのでしょうね。ご苦労さまです。


みなさんものすごく真剣です。会社の経費負担で派遣されているので、絶対に最終日の試験に合格する必要があるのです。食事の後、飲みに出る人はいませんでした。みなさん、部屋でお勉強です。私だけ飲み歩いていたのです。

私は無線機屋なので、「スプリアス」やら「SSB方式」だの「周波数シンセサイザー」とかいった単語は意味が分かりますが、意味不明の単語と格闘するのはたいへんかもしれません。でもレーダーなどは実際に毎日お使いなので私よりはずっと詳しいのです。海面反射低減機能が試験に出ました。


この講習、最終日に試験があるのです。合格点は60点です。試験があるんだったら、一発の国家試験を受ければよかった、と後悔したのです。でも講師によると国家試験の合格率は40%だそうです。半分以上は不合格です。

では、この講習を受けると100%合格かというと、60点を取らないと不合格だというのですから難儀な話しです。講師はこの学校の職員ではなくて無線協会からの派遣です。厳しいのです。利点はポイントを集中的に教えてもらえるということです。


結果発表は今日でした。不合格だった場合のみ電話があるそうです。この時間まで電話がないので大丈夫です。


二級を取ると、国際VHF無線機で50Wまでパワーを出すことができます。ところが私が購入を予定している無線機は25W出力です。試験問題で唯一悩んだところです。二級は25wが上限とばかり思い込んでいました。(でも5Wと50Wの択一式だったので正解)

50Wも出力があると電源確保がたいへんです。25Wで十分です。

それにしてもこの価格でDSC信号まで出せるのですからたいしたものです。本体に「遭難ボタン」があって、押すと自動で遭難信号を出すのです。この場合はCH70になります。NMEA接続をしていたら位置情報も送ってくれます。HONDEXのケーブルが無駄になりませんでした。


問題点は5年ごとに「定期検査」があることです。法規講習の大半は「登録検査事業」の説明でした。検査は役所が行うのではなくて「検査事業者」がするように制度が変わったのです。私はこの検査事業者なのです。講師がよく説明を間違えるので気になりました。でも黙って受講です。自動車整備士免許があっても運転免許に関係ないのと同じです。


もし私がこの無線機の検査をしたら、無線機代金程度またはそれ以上の検査費用を請求すると思います。理由は検査のための測定機器代金と較正費用にたいへんな費用がかかるのです。較正機関はお役所の天下り団体です。こうして巧妙に天下り先を確保している悪い連中が役人なのです。

さらに船舶の場合は業者も悪質です。船には船籍があることをいいことに、エリア(港)別に業者を決めているのです。独占事業です。業界団体があって新規参入を阻んでいます。独占事業なのでふんぞりかえっています。この団体の専務理事と大喧嘩をしたことがあります。この団体が測定機器の較正機関に一時なったのです。(すぐ撤退しました)お粗末なので徹底抗議をしたのです。もちろん天下りのボロ元役人でした。こんな無駄な制度が日本の国力を阻害しているのです。


5年後までに規制緩和があることを期待して開局することにします。その時にまだ規制があれば廃局すればいいことです。自分で自分の無線機の検査はできないのです。









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