そんな方からすると、自分がいま読んでいる本をこうして晒すのはバカじゃないかと思われるかもしれませんね。まあどうせ私はバカですから。
昨日の、「別れる力」の前作になります。
続 大人の流儀
伊集院静著 講談社
大人、ことに男が生きていく上での流儀について書いてあります。
テーマは
「他人が困っているときに
やさしくできるか。
幸福のすぐ隣に
悲しみがあると知れ。
大人になるとは、そういうことだ」
この本をおすすめするのは後半170ページ以降に書かれている、かの大地震(仙台にお住まいなのです)の作家ならではレポートです。いろいろな方が震災レポートを書かれていますが、これほど秀逸なものはないでしょう。
以下、この本より、↓ ↓
星 ~被災地からみたこの国
しんしんと仙台に雪が降り積んでいる。震災から七日目の朝である。本来ならこの雪は北の地に春の到来を告げる雪である。その雪の下で今、夥しい数の遺体が眠っている。ほんの七日前の昼下がりまで笑っていた温和な北の人々である。孫の顔を、新妻の微笑を生きる希望としていた人々にとってさぞ無念な災害であろう。無念、無惨で済まされぬ出来事が、この七日間、被災者に起き、それをただ呆然と見つめることしかできない自分に歯がゆさと憤りを感じている。
ここまで↑ ↑
この章の書き出しです。素晴らしい文章だと思うのです。圧倒されてしまいます。言葉は力であると思うのです。
こんな文章が書きたいものです。
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