2016年10月23日日曜日

箱ワナ修復

もう10年ほども前に先輩が猟をリタイアするということで譲ってもらった箱ワナがある。その先輩もずいぶん使ったみたいで、ガタがきてここ2年ほど使っていなかった。

スクラップにしようと思ったが、撤去する手間がかかる。しかたがないので修復することにした。

ワイヤーとターンバックルで左右をきつく締め込んでぶれないようにした。


ゲートをワイヤーで吊って、附近の枯れ木をトリガー装置にぶら下げて、獲物が触ったら落ちるシステムに変更した。




この箱ワナは組み立て式なので、メッシュ部分の固定はインシュロックを使っている。


「そんなものでは切られてしまうぞ」

仲間から笑われていたが、一度大物が入っても壊れなかった。

ゲートは写真のように半分程度上げるだけでいいと思っている。入りたいヤツはこれでも入る。

上まで上げ切ると、閉まる時間がかかって逃げられる。

今回は危なっかしいものだが、できるだけ小さな獲物が入ってくれたらいいくらいに思っている。





午後は久々の鬼北町。プロ猟師のオジと意見交換会。今年の駆除で、もう98頭も獲っているので、どー考えてもプロだ。


アドバイスで改良した新型くくりワナを持参した。

これまで販売していた当社製品が、踏み板の端っこを踏んだ時に空弾きをする対策をしろとのことだった。

これなら問題ないとお墨付きをもらった。


この意見はこれまでも多くいただいていたので、このさいに新型機種として販売することにした。

踏み板内部に附近の土を入れることで踏んだときの違和感をなくすることもできる。



さらに新しいアイデアや、実際に使っているワザなども交換しあって有意義な午後だった。



ここにはお見せできない試作品を何点か持ち込んだ。どんな評価が出るのだろうか。問題は獲れるかどうかにかかっている。


狩猟用ワナの中には、理論的には獲れても(工場で試運転時にはちゃんとワイヤーが足をくくる)、実際にはまず獲れない製品がある。(これホント!)


相手は生きているし、死にたくないと思っている。人間が試作段階で思っているように、真っすぐに上から仕掛けに足を下ろしてくれないし、ヤバいと思ったらスプリングの反応より速く足を上げてしまう。なにせ残る3本があるのだから。


ワナはこうしてトライ&エラーで確実に捕獲できるものを製造販売する必要があるのだ。









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