2013年9月1日日曜日

くくり罠、試作三昧

朝から雷雨です。ネットが繋がりません。雷のせいです。


事務所にこもって新しいくくり罠の試作です。試作三昧です。(三昧とは心をひとつに集中して動揺しない状態のことだそうですが、私の場合は雑念ばっかりです)


まったく独創的なくくり罠を作っています。これまで誰も見たことがないスタイルです。ずっと前からイメージはあったのですが、やっと形になりつつあります。

設置は1分ほどでできます。

いちばんややこしいスプリングのセットはフックに引っ掛けるだけです。だれでも確実にできます。


頭の中では完成しているのですが、実際に現物を組み立ててみると簡単ではありません。凶暴なイノシシやらシカを捕らえるのですから強度がいちばんです。その強度に耐える構造・構成が必要です。

幸い我が社には小型レーザー加工機がありますので、新素材カイデックスを加工してパーツを製作します。精度も安定します。3Dプリンターも欲しいところです。


市販されている他社のくくり罠は、針金を加工したり、釘を曲げたりと手作業で作られているものが多いのです。経験とカンで仕掛けるようでは確実性がありません。


今回の試作品は電磁式です。踏板を踏むとスイッチONで、確実に獲物の足をくくります。穴は掘りませんので、ワイヤーは上に向かって上がりながら、締め込んでいきます。このスピードと動きが大切なのです。電気的に弾きますのでこれ以上の速さはないはずです。



さきほどやっと動作試験完了です。明日からは山での動作テストと弁理士さんとの相談です。特許または実用新案の申請をします。写真や動画はそのためお見せできません。少しだけお待ちください。


現在、当社が販売している、「穴を掘らないくくり罠」を製造する前、多松さんに金属加工の知識を教わりに行ったことがあります。その時、多松さんは国内コンテスト用ナイフ制作の真っ最中でした。私の新しい罠を見て、多松さんは、

「お互い、この世界を変えるつもりで頑張りましょう」

とおっしゃっていただいたのです。実際に多松さんはその年の国内コンテストに優勝なされて、その後アトランタの国際ブレードショーでも最優秀賞をお取りになってカスタムナイフ業界を変えられたのです。

私も前作は実用新案を取得して、たいへん好評をいただいておりますが未だ罠の世界を変えるまでには至っていません。今回の製品はどんな結果になることでしょう。


うまくいくといいのですがねえ。






がんばれのクリックよろしく → 人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

人気の記事