ヨットレースなので帆走する必要があります。エンジンは使ったらダメ!なのです。あと1週間しかないのです。沖に出して練習をすることにしました。(無駄な努力・・・)
いい風が吹いています。湾の出口から吹き込んでいます。風上に向かって上る練習です。ヨットではクローズホールドと言います。風上に向かって上ることができる限界角度を維持するのです。レーシング艇では45度以上も上り角がありますが、SaltyDogsは完全なクルージング艇なので、風上に向かっていけるかどうかも怪しいのです。
でもヨットレースは周回コースなので風上に進めなければコースを完走できません。
そんなわけで、こっそりバレないようにエンジンをかける練習を・・・・じゃぁありません。
僅かずつでもいいから風上に向かって走る練習をしたのです。
湾内は波がなくて風があるいい状態でした。動画くらいの風があれば湾を風に逆らって出ることができるようです。
それでも汗が出るほど何回もタックをしたのです。いい運動です。
この岩は三瓶湾出口にあります。西予市ジオパークで地層が縦になっている珍しい地形とかいってさかんに宣伝しています。
我が家では勝手にバームクーヘン岩と呼んでいます。
このまま進めば湾を出ることができます。この付近は深いので座礁の心配はありません。
でも軟弱です。シャッターのあと最後のタックをしたのでした。
帰りは後ろから風を受けます。
ジブセールとメインセールを左右に張り出して走ります。帆掛け舟方式です。
他のヨットでは、「観音開き」といいますが、我が艇では、「観音大股開き」と言ってます。
これ、案外と難しいのです。少しでも舵をしくじると前のセールがつぶれたり、メインセールが、下にあるブームごとぐるりと回って頭をぶん殴られたりします。
風上に向かって走る時よりスピードが出ていますが、まったくスピード感を感じません。風と一緒に走っているせいです。
神様が本当にいるのに分からないのはこれと同じだ、という神父さんや牧師さんや神主さんがいます。「神、我と共にあり」だそうです。
順風満帆状態ですが、いちばん危険な状態なのです。風が実際には吹いているのに感じていないので注意力散漫になったり、ちょっとしたコースミスで大きく船の状態が変わってしまいます。
人生も同じですよね。絶好調の時がいちばんヤバイのは、オボ博士や、バッグに札束を詰め込めなかった都知事や、まわりのみんながいなくなりそうな党首の例を見ても明らかです。
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