親戚も順番にやってきます。
親戚はほとんどが猟師です。母の供養はそっちのけです。私の工作室に集まってワナ談義です。
写真はオジが持ち込んだ他社製ワナです。
猟友会で団体購入したのだそうですが、どうにも使えないのでお前にやると言ってます。
使えない理由は、とにかく難解なのです。スプリングが2種類使ってあって、2段ロケット方式です。本当に上部のパイプからはロケットが飛び出します。
やたらピンがあって(釘を使っています)、設置は取説を見ないと絶対に分かりません。糊が付属しているそうです。保管は冷凍庫で、使用前に電子レンジで解凍するのだそうです。
「山の中で電子レンジ、どーやって使うんだ」
オジは怒っています。だよねえ。糊は踏み板に塗りつけて、そこにシダなどを貼るそうです。たしかにアホらしい仕掛けです。
この会社の製品は工作精度がたいへんにいいのです。鉄板のカットはレーザー、溶接はプロ仕様です。塗装もたいしたものです。でもワナの基本は、「獲れてなんぼ」です。安物ワイヤーを使っている段階でアウトです。ワナの基本はワイヤーです。(実際に使っていない人には理解できない)基本的なトリガーに釘などもってのほかです。ISO規格の割りピンなど使えば製品が安定します。
こんなワナは作ってはいけないという見本にいただくことにしました。恥ずかしながら初期は私も似たようなシステムを作っていました。
今日のために新作のワナを仕上げておきました。(そのために旋盤が必要だったのです)親戚一同の前で動作テストです。
簡単・簡潔・軽量・確実の4K仕様です。
工作室のフロアに置いて、30秒でセット完了です。あまりに簡単なので、「本当に弾くのか?」と声があります。
動作をさせると、「オーッ!」と声が出ました。やりましたプレゼン大成功です。だって厚さ2cmで、すべて完結しています。フロア内でも問題なく動作するのです。
残念ながら未だパテント関係(特許・実用新案・商標登録)が処理できていないので、ここでご披露できませんが、プロ猟師の親戚筋には大好評でした。
試作品をみんなに配布したので、近々に使った結果が出てくるでしょう。身内がこうしてテスターになってくれるのは本当にラッキーです。
まことに母には申し訳ない初盆です。
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