最初の目的地は北米。松山からなら瀬戸内海経由のほうが近いかなと思っていたが、出発後のルートを見ると、豊後水道を抜けられるようだ。
イリジウム衛星回線で位置情報がリアルタイムで表示される。
佐田岬沖まで見送りに行くことにした。
昼飯食ってから出てもいいやと思っていたが、このあとずっと7ノットオーバーで快調に南下されている。
あわててヨットに駆けつけた。午前11時20分出航。
松山からなら下りだが、三瓶から岬先端を目指すには上りになる。沖に出るといい風だ。セールを上げるとヒールをするのでエンジンは使えない。それでも5~6ノットを維持して午後2時30分に岬先端にたどり着いた。
7ノットオーバーでセーリングされていたらとっくに到着するはずだが花丸は見えない。(実は機走だったことがあとで判明)
この速吸の瀬戸で1時間以上待った。凄い潮の流れだ。あっという間に瀬戸内海側に流される。
位置を維持するために遡るが、フルセール、エンジンフルでも1ノットしか出ない。つまり5~6ノット流れている。
おまけに波がひどく(サイ波という)、ここに位置するのは洗濯機の中にいるようなものだ。花丸の位置情報をみると先端手前数マイルの位置で、速度は1ノット表示になっている。凪と海流に掴まったのだろうか。
午後4時になったので、直接ミーティングはあきらめて三瓶に舵を向けた。庄司太郎碆をやっと交わしたころに花丸が見えた。
メインセール1枚でここまで走ったようだ。これで7ノットオーバーだから凄い。
「行ってらっしゃぁーい」と声を掛けたが聞こえるはずもない。
三瓶湾に入るところで日没だった。日本一長い半島だけある。長い!
その後、風は落ちて花丸の現在地はいまここ。(午後9時)
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