2013年1月21日月曜日

改良・くくり罠


いま大好評で売れている、「穴を掘らないくくり罠」の電磁バーションを改良しました。


罠上部、動作部のケースをアルミ製からカイデックス製に変更です。アルミの半分くらいの重さになりました。上に跳ね上げる部分なので、できるだけ軽量化したかったのです。それに伴ってトリガーのリリース方式も簡単・確実になりました。

上記写真をクリックすると拡大します。どんな具合に動作するか分かる方は罠猟師プロです。3個のリングを使うので、「スリーリング方式」略してスリリング方式と呼んでいます。セットに失敗すると顔面直撃です。スリリングなのはこの方式に限らず、くくり罠のすべてに言えることです。


強度が心配でしたが、新素材のカイデックスは軽くても頑丈です。さすがナイフのシースや拳銃のホルスターに使われているだけあります。同じ強度なら鉄の15%重量だそうです。ボーイング社も自社航空機に使っているそうですが、この素材は燃えません。


加工は我が社所有のレーザーマシンでできることが分かりました。これならボルト穴も正確に空けることができますので、ずいぶん加工精度がよくなりました。


メカニカル式NP-4のベース部分はスチール製で同じようにボルト穴加工をしていますが、これはNC機で行なっています。(もちろん外注先)ボルト穴を正確な位置に空けるのは案外と難しいことなのです。


私がこんなに加工精度にこだわるのは、市販のくくり罠の大半が手作業の製品だからです。何社からか購入しましたが、どこもペンチで針金を曲げたような製品ばかりでした。これでは再現性に乏しいのです。

くくり罠というニッチな製品ですけど、工業製品としての精度は必要と思っています。



このところずいぶん、「知人に薦められた」と電話注文をして下さる高齢の猟師さんが増えました。パソコンは使えないけど、知人が使っているのを見たと言って注文をいただきます。ありがたいです。




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