2013年2月20日水曜日

回航計画


Sキャプテンは元外国航路の船長さんです。

広島からヨットを回航する計画、と昨夜ここに書いたら、さっそくチャート(海図)を持参いただきました。


船は正式にはこのチャートに基いて航行するのです。だからどんなGPS機器にも、「これは参考資料だから、正式にはチャートを用いること」と書いてあります。つまりGPS機器で浅瀬に乗りあげても知らないよ、というわけです。

それにしても広島湾周辺の島の多さはこうしてみると凄いですねえ。

島と島の瀬戸には急流が流れています。潮流に逆らうと、速度の遅いヨットならバックする恐れさえあります。潮に乗っても、潮流より速く走るパワーがないと流されて舵が効かなくなります。

今回購入したヨットの最高速度はせいぜい7ノット程度です。巡航6ノットで走ることができればマシな方です。ヨットは遅いのです。広島・三瓶間90マイル。ノンストップで15時間計画です。


強い味方、ヨット業界の方なら皆さんご存知、三瓶町のヨットマンA氏が回航にお付き合いくださるそうです。大型漁船の船長資格も保持している猛者です。国内各地はもちろん韓国まで航海されています。韓国では入港後の楽しいことを考えるあまり入港届け提出を忘れて入ってしまい、軍隊のマシンガンに取り囲まれたそうです。


ノンストップ15時間計画はA氏同行だからできることです。焼酎お湯割りを呑みながらやることにしました。ビールは寒いもんね。


柳井沖、平郡島をかわせば豊後水道です。こうなったら深夜でも大丈夫です。勝手知ったる三崎沖です。でも岬先端は難所です。潮と風が逆だったりしたら最悪です。波が壁になって立ちはだかります。当地方ではサイ波といって恐れられています。

妹の嫁ぎ先のオヤジは九四フェリーの船長でした。九州に行くときは株主優待券で乗って船長室に座り込んで行きました。さすがに操舵室には入れてくれませんでした。

「あそこは危ない。小型ヨットで行くようなところではない」と会うたびに言われたものです。私はガンマンになる前は長くヨットマンだったのです。船長は私が別府までシングルハンドで航海することを知っていたのです。



岬沖をかわすと佐田岬半島沿いに三瓶を目指します。でも長いのです。この半島、日本一長い半島なのです。車で走っても1時間かかります。急ぐとスピード違反で捕まります。愛媛県警の稼ぎ場なのです。幸い海にスピード違反はありません。全速でマリーナを目指すのです。






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