2015年12月10日木曜日

製品リコール

わが社で組み立てて販売している、「合法ワナ用発信器」に不具合が発見されました。


この製品、市販の免許・資格不要の特定小電力無線機を無改造で使って電波を飛ばしています。



あるユーザー様から、「連続発信しない」とクレームが数日前にあったのです。


「そんなバカな・・・」

わが社で在庫品を同じ状態で動作させたら、なんと5台のうちの1台が本当に数時間しか発信しません。少なくと48時間は動いてくれる必要があります。


5台で1台ってのは20%です。これでは商品になりません。頭を抱えました。対策が必要です。


無線機のイヤホンマイクにメロディICを組み込んでいます。VOX機能といって、メロディICからの音声で無線機を出力状態にして電波を出しています。


特定小電力無線機は連続して3分間以上の送信ができません。自動送信カット機能が必ず付いています。

これを回避するためにVOX機能を利用しています。音声が入ると自動送信する機能です。3分後に一度切れても、イヤホンマイクからメロディICの音が出ているので再送信を繰り返してくれるのです。


やっと原因を突き止めました。メロディICを組み込むときにイヤホンマイクのアース部分を共用しています。なんらかのタイミングで3分後の送信カット時にも電流が流れ続けて、連続3分間オーバーと認識して送信をカットするようです。

その原因の特定は未だ分かりませんが(同一周波数を受信することが原因か・・・)、対策が必要です。



イヤホンマイクにICを組み込むのをやめて、単独でマイク端子にメロディICを接続しました。2.5mm超ミニプラグにICをハンダするという難易度が高い技術です。(私は口頭指示だけで作業は目のいい女性社員さんです)

熱可塑性樹脂と熱収縮チューブでソリッドステート化して対策パーツを製造しています。


やっと解決です。これから量産して購入していただいたユーザ様に発送します。




購入いただいたお客さま、少しだけお待ち下さい。対策パーツを送ります。



よろしくお願いします。





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